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有りえない空間を作り出せるのも、写真の魅力。
今回は、「誰もいない龍安寺」という設定で。(笑)

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まず、駐車場に車を止めると、一台も車が無い。。
あれっと、スロープを下り、入り口を目指す。

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どうした事だろう。。。
雨のせいかな。。

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ひんやりした空気が心を落ち着かせる。
苔が雨に打たれて、綺麗な緑色。

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門を入る。
紅葉時は、、さぞかし綺麗な事だろう。
そういえば、秋に来たことが無いかも。

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どんどん、歩いていくが人の気配がない。
かつて英国女王が来るまでは、こんな感じだったのだろうか。
BBCが紹介してから、一気に人が増えたとか聞いた。

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参道を進む。
先に見えるのは、梢の中に吸い込まれそうな闇。

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闇に入ると、坂の上から光がさす。
絶妙な設定。
さすがは、庭師。

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本堂へ上がり、庭先に座る。
やっぱり、一人だ。
静寂が、頭の中を無にしてくれる。

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目を閉じて、時間がたつのも忘れ、しばし瞑想。。
何時間居ただろう。
腰を上げて、廊下を進む。

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吾唯足るを知る。
満ち足りているといえば、そう。
足らないといえば、そう。

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傘を持ってきた。
帰りに忘れないように、あれほど思っていたのに。。
やっぱり、忘れた。。

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混雑した都会にいると、誰もいない空間に憧れる。
騒音に包まれた生活が、静寂を求める。
自然に包まれて、静けさに癒される。

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ただ、、、、一人になってみると、
これまた、寂しいもの。

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誰もいない仮想空間。

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人間は、一人では生きていけない。

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