夜の行事となると、中々行くことが出来ない職種。
まして、遠い地になると余計に厳しい。
なぎらさんのお誘いに乗って、思い切って「花背の松上げ」へ
出町柳から、京都バスの臨時便で会場へ。
鞍馬からバス一台がギリギリの山道をクネクネ。
五時過ぎに出て、着くのがだいたい七時前。
川を挟んで、左手から見る事になる。
点火は、九時。
それまで、カエルの大合唱を聞きながら、ひたすら待つ。
8時12分、左手から火だねがやってくる。
しばらくすると、右手奥から歓声が上がる。
8時38分。
それぞれが松明を持ってやってくると、祭が一気に動き出す。
河原に並べてある千本の松明に火が灯る。
灯籠木場は、一気に火の海に。
無数の上げ松がクルクルと廻されて、
20m上の籠をめがけて投げ上げられる。
三脚に備え付けたカメラのレリーズを適当に押しては、チェック。
夜空に描かれる美しい光跡。
これが撮りたかった。
重い機材を持ってきた甲斐があるというもの。
中々入らない。
その高さまで、投げあげるだけでも難しそう。
と、五分後一本がヒット。
その後、次々と投げ込まれる度、歓声と拍手が起こる。
なかなかの興奮度。
もし可能なら、四年後のオリンピックの点火に使ってほしい位。
少しずつ投げ上げられる数も少なくなる。
体力の限界は、近い。
それでも、「まだまだ!」という声。
9時11分。
ドーンという大きな音。
灯籠木が、倒されて祭が終了。
来週の24日、広河原でも行われる松上げ。
山あいの豪快な祭。
来て良かった。
バスも正解。