#街並み

遠い記憶

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四条通りに、ビルが建つ。
統合・併合。
以前にあったものを思い出せない。

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上書きされてゆく自分の記憶。
「確かあそこの角ユーハイムが有って」
「靴磨きのおじさんが居て」
「高島屋の入り口横にジュースバー」
「わらじのカツ」

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デパート屋上の遊技場。
10円で動く馬。
小さな観覧車。
あれこそ、子供の楽園。
今のデパート。
子供を見かけないのはそのせい?

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変わりゆく街。
何処まで遡れるか自分の記憶。

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思い出すたび、胸が温かく。
ノスタルジーも、いいもの。

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もうすぐ、お月見。
月見団子は、忘れない。

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追憶

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半年の罪穢れを払う夏越の祓
原始的なもの程、人は惹かれる
これで、無罪になれば有難い

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子供の頃、白黒だった写真
やたら彩度が高い今の写真
目に優しいモノトーン

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昔話に、花が咲く
最近、そういう事が多くなった
年を取ったということ

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その昔
祇園祭の楽しみ
鉾から投げられる粽の取り合い

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小学校も、授業は昼までだったか
毎年、大人が取り合って落ちる粽を
下でキャッチした記憶

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この通りにも、沢山の人が住み、
パーマ屋さんや布団屋さん、文房具店、旅館、クラシック喫茶など
様々なお店もあった

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変わってゆく街並み
変わってしまえば、記憶は上書き
寂しいようで、温かい

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